中2の頃だったか。兄の影響でアメリカ製のTシャツを石川町の元町のジャンキーで買った。
柄がカッコいいと思ったそのTシャツ。
今だからこそそれがバナナリパブリックだとわかったが、当時は全く知らず、デザインで選んだ。
今から30年前の話だ。
ジーンズは、リーバイスの6から始まるスリム型だったと思う。
誰も周りにこんな格好してる友達はいないし、俺は兄の影響でこれはカッコいいと思ってるけど、ちょっと不安もあった。
冬休みだったか、神戸に里帰りし、初めて一人で三ノ宮をぶらついた。
父の実家が神戸の六甲道だったのだ。
電車の高架下直線。
カッコいい商店街を嬉々として歩いた。
その時はお古のコーデュロイのボアジャンパーをはおって歩いた 。
今思うとなかなかカッコいいガキが歩いていたんだと思う。
14歳か。
三ノ宮の大人から、褒められて動揺したのを思い出す。
その後俺はアーケードのある別の商店街に行ったんだな。
中古レコード屋を見つけ、兄の部屋から聴こえてきたレコードを探したんだ。
それがサムクック。
そして自分で気になってたローリングストーンズを買ったんだ。
ローリングストーンズのファーストアルバム。
今では両方ほとんど聞いてないけど、当時なにに感じ入ったか、その心は変わってない。
戦前のジャズを聴きながら、今、思う。
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